だけど人間は甘い
残念なことに、今は10時半になってしまいましたけど、今朝タバスコは7時に起床しました!
あなくやしい。
7時の時点でここに証拠を残しておくべきやった。
こんなことは滅多にないのに。
今朝の7時起床は夕べから計画していたことだったのだ。
だから夕べはなんと11時には就寝していた。(まったく用意周到なことだ)
8時間睡眠が必要なよく寝る良い子のタバスコは、7時起床を目論んだ時点で11時就寝は避けられないことであった。
入試に臨む受験生塾生には、「入試前夜はもう悪足掻きはやめて、はよ寝えや」と進言する。
「消化の悪いもんは食べたらあかんで。」
とも言う。
だがしかし、「かといっていつもと違うことをしすぎてもあかんねんで」とも注意する。
張り切って早寝して真夜中に目が覚めてよけいに睡眠不足の最悪なコンディションで入試に向かうことになってしまった子も過去にはいたからな。
今朝のタバスコの7時起床には理由がある。
もちろん入試のためではない。
本日は年に2回の小学校PTAの廃品回収日なのだ。
新聞を4紙取っているタバスコ家は古新聞の備蓄が大量にある。
年に2回の廃品回収日は大騒動なのである。(中学校PTAもするので正確には年4回ある)
いつもは前日に出しておくんだけど、今回は敢えて当日勝負に挑んでみることにしたタバスコである。(チャレンジャーである)
チャレンジャーとなるべき動機は、「たまには日曜に早起きしてみるべ」という見上げた心意気からのものであった。
ここのところ日曜日は9時近くまで寝床でふにゃふにゃしているもんだからなんだか日曜日が短い。
日曜日を短く感じるのは真にもったいない、ということに気がついたタバスコは、早起きを決心し、実行した次第なのだ。(すばらしい気付きと実行力だ。まったく見上げた心意気)
起きてみると、真にすがすがしい晴天の朝。
廃品回収に駆りだされた小学校PTA役員の皆様もさぞかしお喜びのことであろう。
そして、倉庫に備蓄していた大量の古新聞や古雑誌や、印刷屋ゆえの宿命的印刷ミス物を所定の場所に運ぶ運ぶ運ぶタバスコ。
運び終え、すがすがしい達成感に酔いしれるタバスコ。
時刻はまだ7時半。
さあて、早朝のコーヒーを一人リビングでいただこうかしらと自宅に戻ると、なんとダンナも早起きしてる。(早起きしてるんやったら手伝えや!)
おざなりなブレックファストを与えるとダンナは出かけたではないか。
「審判講習会」とやらがあるらしい。
ダンナは地域のスポーツ少年団(軟式野球)のお世話係をしてるのだ。
なんとすばらしい!
昼食も夕食も不要なスケジュールらしい。
早起きしてみるとこんなご褒美がもらえたあるね。すごいぞ。早起き。
この際、日曜日を長く感じるためには土曜日は短くなってしまうという事実には目をつぶることにしよう。
あなくやしい。
7時の時点でここに証拠を残しておくべきやった。
こんなことは滅多にないのに。
今朝の7時起床は夕べから計画していたことだったのだ。
だから夕べはなんと11時には就寝していた。(まったく用意周到なことだ)
8時間睡眠が必要なよく寝る良い子のタバスコは、7時起床を目論んだ時点で11時就寝は避けられないことであった。
入試に臨む受験生塾生には、「入試前夜はもう悪足掻きはやめて、はよ寝えや」と進言する。
「消化の悪いもんは食べたらあかんで。」
とも言う。
だがしかし、「かといっていつもと違うことをしすぎてもあかんねんで」とも注意する。
張り切って早寝して真夜中に目が覚めてよけいに睡眠不足の最悪なコンディションで入試に向かうことになってしまった子も過去にはいたからな。
今朝のタバスコの7時起床には理由がある。
もちろん入試のためではない。
本日は年に2回の小学校PTAの廃品回収日なのだ。
新聞を4紙取っているタバスコ家は古新聞の備蓄が大量にある。
年に2回の廃品回収日は大騒動なのである。(中学校PTAもするので正確には年4回ある)
いつもは前日に出しておくんだけど、今回は敢えて当日勝負に挑んでみることにしたタバスコである。(チャレンジャーである)
チャレンジャーとなるべき動機は、「たまには日曜に早起きしてみるべ」という見上げた心意気からのものであった。
ここのところ日曜日は9時近くまで寝床でふにゃふにゃしているもんだからなんだか日曜日が短い。
日曜日を短く感じるのは真にもったいない、ということに気がついたタバスコは、早起きを決心し、実行した次第なのだ。(すばらしい気付きと実行力だ。まったく見上げた心意気)
起きてみると、真にすがすがしい晴天の朝。
廃品回収に駆りだされた小学校PTA役員の皆様もさぞかしお喜びのことであろう。
そして、倉庫に備蓄していた大量の古新聞や古雑誌や、印刷屋ゆえの宿命的印刷ミス物を所定の場所に運ぶ運ぶ運ぶタバスコ。
運び終え、すがすがしい達成感に酔いしれるタバスコ。
時刻はまだ7時半。
さあて、早朝のコーヒーを一人リビングでいただこうかしらと自宅に戻ると、なんとダンナも早起きしてる。(早起きしてるんやったら手伝えや!)
おざなりなブレックファストを与えるとダンナは出かけたではないか。
「審判講習会」とやらがあるらしい。
ダンナは地域のスポーツ少年団(軟式野球)のお世話係をしてるのだ。
なんとすばらしい!
昼食も夕食も不要なスケジュールらしい。
早起きしてみるとこんなご褒美がもらえたあるね。すごいぞ。早起き。
この際、日曜日を長く感じるためには土曜日は短くなってしまうという事実には目をつぶることにしよう。
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えっと、どこまで書いてたっけ。
そうそう、W君に日曜日の朝電話したってとこね。
びくびくしながらW君が、「な、なに?」と聞くので、低姿勢で頼みごとをするはずのタバスコなのについえらそうモードの早口でまくし立ててしまうところが実はタバスコの可愛いところであることをW君はわかってくれたであろうか。
頼みごとを話し終えると、Wはややほっとしたような声で、「それくらいのこと、A川さんの頼みやったら喜んで・・・」と言う。
どれくらい怖ろしい頼みごとを想定していたのだろうか。
っていうか、何でそんなに怖がるねんなっ!
そら、飲み会のときいっぺんか二遍くらい、ほっぺにパンチしたことがあるかもしれへんけど・・・
まあ、長い付き合いの間にはそういうこともいっぺんか二遍くらいあってもしゃあないやろ。
と思いつつも、いつしかWとタバスコはほのぼのとクラスメートらしい会話もしているのだった。
「この間のブログの『鬼嫁日記』おもろかったで」と誉めてくれた。
すかさずタバスコは、「そう?ほんなら『鬼嫁日記』のおもろさに免じて、今回の頼みごとは貸し借りなしってことやなっ」。 (何様やねん、おまえは!)
そのあとは奥様のアヤちゃんに代わって話をつづける。
アヤちゃんもクラスメートなのだった。
コイツらクラスメートで結婚して、今でもめっちゃ仲良しというやらしい夫婦なのだっ。
鬼嫁タバスコの不得意分野夫婦なのだっ。
らーめんちゃんちの先を行くラブラブ夫婦なのだっ。
(へん、幸せな結婚してるもんには永遠に見えない景色ってもんがあるんやぞ!)
とはいえ、日曜日朝の一仕事を終え、相変わらずラブラブモードの元クラスメート夫妻との会話もタバスコの胸に暗雲をもたらすものであるはずもなく、中くらいな良き気分はそのまま継続するのであった。
さて、今日は12月9日。
近所のショッピングセンターでは折りしも全品2割引セールに突入していた(特売品もさらに2割引ときたもんだ)。
よしっ、ダンナにクリスマスプレゼントを買いに行こう!
ラブラブ夫婦にやや中(あ)てられた気味のタバスコの予想外の行動である。
皆さんもさぞ驚かれたであろう。
あのタバスコが?ダンナにクリスマスプレゼント?!
ま、そんなに驚くことではない。
クリスマスプレゼントとは名ばかりの、特売品のさらに2割引の紳士用カーディガンを目指して出かけただけのことであった。
つづく。 (まだつづくんかいな)
そうそう、W君に日曜日の朝電話したってとこね。
びくびくしながらW君が、「な、なに?」と聞くので、低姿勢で頼みごとをするはずのタバスコなのについえらそうモードの早口でまくし立ててしまうところが実はタバスコの可愛いところであることをW君はわかってくれたであろうか。
頼みごとを話し終えると、Wはややほっとしたような声で、「それくらいのこと、A川さんの頼みやったら喜んで・・・」と言う。
どれくらい怖ろしい頼みごとを想定していたのだろうか。
っていうか、何でそんなに怖がるねんなっ!
そら、飲み会のときいっぺんか二遍くらい、ほっぺにパンチしたことがあるかもしれへんけど・・・
まあ、長い付き合いの間にはそういうこともいっぺんか二遍くらいあってもしゃあないやろ。
と思いつつも、いつしかWとタバスコはほのぼのとクラスメートらしい会話もしているのだった。
「この間のブログの『鬼嫁日記』おもろかったで」と誉めてくれた。
すかさずタバスコは、「そう?ほんなら『鬼嫁日記』のおもろさに免じて、今回の頼みごとは貸し借りなしってことやなっ」。 (何様やねん、おまえは!)
そのあとは奥様のアヤちゃんに代わって話をつづける。
アヤちゃんもクラスメートなのだった。
コイツらクラスメートで結婚して、今でもめっちゃ仲良しというやらしい夫婦なのだっ。
鬼嫁タバスコの不得意分野夫婦なのだっ。
らーめんちゃんちの先を行くラブラブ夫婦なのだっ。
(へん、幸せな結婚してるもんには永遠に見えない景色ってもんがあるんやぞ!)
とはいえ、日曜日朝の一仕事を終え、相変わらずラブラブモードの元クラスメート夫妻との会話もタバスコの胸に暗雲をもたらすものであるはずもなく、中くらいな良き気分はそのまま継続するのであった。
さて、今日は12月9日。
近所のショッピングセンターでは折りしも全品2割引セールに突入していた(特売品もさらに2割引ときたもんだ)。
よしっ、ダンナにクリスマスプレゼントを買いに行こう!
ラブラブ夫婦にやや中(あ)てられた気味のタバスコの予想外の行動である。
皆さんもさぞ驚かれたであろう。
あのタバスコが?ダンナにクリスマスプレゼント?!
ま、そんなに驚くことではない。
クリスマスプレゼントとは名ばかりの、特売品のさらに2割引の紳士用カーディガンを目指して出かけただけのことであった。
つづく。 (まだつづくんかいな)
目が覚めたら8時で、うっわ、もう8時やんけ、と布団の中で暗澹となる。そのとき月曜日と思っている。次の瞬間日曜日であることに気がついて、暗澹が明朗な気分に変わった。ひゃっほー!月曜日と思って目が覚めたら日曜日やなんて、儲けたような気分やわ。
と目覚めから気分が大変よろしい一日が始まったのだった。
それでまだしばらくお布団の中でふにゃふにゃしてたらダンナが階下で呼ぶ声。むっちゃ気分わるぅ。
大変よろしい気分で目覚めるはずが一転にわかに掻き曇る気分。
夕べは忘年会で帰りが12時過ぎやったのに!もっと寝てたらええのに、いっそ永遠に寝てたらええのに!と呪うタバスコ。鬼嫁。
で、鬼嫁らしく髪の毛を逆立てて(寝癖)パジャマのままリビングへ下りてみると、ダンナはもう張り切ってテーブルに座って、血圧を測っていた。(毎朝の習慣)
そのままの格好で(パジャマ・髪の毛逆立ち)朝食の用意。
キャベツとウィンナーと玉子をフライパンに放り込んで、食パンをトースターに放り込んで、ポットのお湯を薬缶に放り込んでそれぞれに火をつけて、その間に簡単に顔を洗って、髪の毛はまだ逆立てたままにしてキッチンに戻って、フライパンの中のものをお皿に放り出して、トースターの中の食パンをそのヨコに放り出して、沸いたお湯でコーンスープを作ってダンナの前に放り出す。
自分のためにコーヒーを入れて、ダンナの横に座って、読売新聞の人生案内(人生相談みたいなの)を読みながらコーヒーを飲む。
ダンナさんの弟が異常な潔癖症で、という相談。回答者は精神科医の某さん。
私は、不倫や夫婦の不和についての相談に落合恵子さんが答えるというパターンの日がお好みなのだけれど。そうそういつもそういうわけには行かない。
ダンナが朝食を済ませた後でお出かけ準備に入っている。良い兆候。
で、「昼飯要りません」といい置いて出かける。良きこと良きこと。
しかし、「夕食は要ります」とのことなので、良きことも中くらいなり冬の朝。
目覚めてここまでにいくつかの気分の変遷があったが、ま、中くらいな良き気分に収まることとあいなった。
洗濯しているとドアチャイムが鳴る。(まだパジャマのまま髪の毛逆立ってる)
慌てて、髪の毛に寝癖直しスプレーを吹きかけ、パジャマの上からカーディガンを羽織って応対するも、宅配便の誤配。我が家の裏手にあるアリヤマ家への宅配物であった。
ま、ムカツクに値する来訪者ではあるが、中くらいな良き気分のタバスコはこんなことではむかつかない。こういうことでもなければ午前中いっぱい髪の毛を逆立てたままということもありえるので、とりあえずは髪の毛が寝そべってくれて良かった良かった。
髪の毛の逆立ったのおばはんの姿は見られたもんじゃないよっ。
ダンナにしか見せられないよっ。
ダンナには平気で見せられるよっ。
ダンナも平気で見るね。
ここで、この事実に思い至ったタバスコは、しばし夫婦の本質を垣間見たような思いにふける。
そっか、髪の毛逆立ちを見せても恥ずかしくないというこの弛緩しきった関係が夫婦を悲惨なものにし、また、快いものにもしてるわけか・・・
なるほどねー。
悲惨を嘆くかその反面にある安寧をむさぼるかってことなんか。
ま、当面むさぼっておくか。
10時、実家の兄に電話。つづいて高校クラスメートのW君に電話をする。
ちょっとね、知り合いの息子さんが京都勤務になり、知己のない土地での営業活動に苦戦しているらしいので、つてを探してるってんでそのご協力のため。こういう電話はかけにくいんだけどね、考えて実家とW君にかけてみることにしたってわけ。
W家に電話。
でてきたのはW君本人ということがすぐにわかった。
頼みごとの電話であることを忘れてつい笑いが漏れてしまう。コイツとは小学校から大学までいっしょなんやもん。
「私、わかる?」などとふざけたご挨拶になってしまった。
W君しばらくたじろぐ気配。
どっかのスナックのお姉ちゃんからの電話?どのお姉ちゃんやろと思い巡らしてるのか、といったたじろぎ。
日曜日の朝からそんな電話がかかったらそらたじろぐやろ。
「ごめんごめん、W君、私」とまだ名乗ってないって、はよちゃんと名乗れや。
「わ、わかるよ、A、A川さんやろ・・・」おお、正解じゃ。
タバスコはA川である(旧姓)。
しかし、W、何を怖がっているのだ。
コイツはなぜか私を怖がるのだ。
高校卒業後お互いの進路も知らないまま大学のキャンパスで偶然出会った時のWのびびり方を私は思い出す。
「な、なんで、こ、こんなとこにいてるねんな」という表情をあからさまに顔に出すW。(ことばとしても出したかもしれない)
しっつれいなやっちゃな、という表情で応酬するタバスコ(ことばでハッキリ言ったかもしれない)。
このときのWの絶望の表情を思い出すなァ。
えっと、ここまで書いて疲れたので、つづく。(つづきは明日ね)
と目覚めから気分が大変よろしい一日が始まったのだった。
それでまだしばらくお布団の中でふにゃふにゃしてたらダンナが階下で呼ぶ声。むっちゃ気分わるぅ。
大変よろしい気分で目覚めるはずが一転にわかに掻き曇る気分。
夕べは忘年会で帰りが12時過ぎやったのに!もっと寝てたらええのに、いっそ永遠に寝てたらええのに!と呪うタバスコ。鬼嫁。
で、鬼嫁らしく髪の毛を逆立てて(寝癖)パジャマのままリビングへ下りてみると、ダンナはもう張り切ってテーブルに座って、血圧を測っていた。(毎朝の習慣)
そのままの格好で(パジャマ・髪の毛逆立ち)朝食の用意。
キャベツとウィンナーと玉子をフライパンに放り込んで、食パンをトースターに放り込んで、ポットのお湯を薬缶に放り込んでそれぞれに火をつけて、その間に簡単に顔を洗って、髪の毛はまだ逆立てたままにしてキッチンに戻って、フライパンの中のものをお皿に放り出して、トースターの中の食パンをそのヨコに放り出して、沸いたお湯でコーンスープを作ってダンナの前に放り出す。
自分のためにコーヒーを入れて、ダンナの横に座って、読売新聞の人生案内(人生相談みたいなの)を読みながらコーヒーを飲む。
ダンナさんの弟が異常な潔癖症で、という相談。回答者は精神科医の某さん。
私は、不倫や夫婦の不和についての相談に落合恵子さんが答えるというパターンの日がお好みなのだけれど。そうそういつもそういうわけには行かない。
ダンナが朝食を済ませた後でお出かけ準備に入っている。良い兆候。
で、「昼飯要りません」といい置いて出かける。良きこと良きこと。
しかし、「夕食は要ります」とのことなので、良きことも中くらいなり冬の朝。
目覚めてここまでにいくつかの気分の変遷があったが、ま、中くらいな良き気分に収まることとあいなった。
洗濯しているとドアチャイムが鳴る。(まだパジャマのまま髪の毛逆立ってる)
慌てて、髪の毛に寝癖直しスプレーを吹きかけ、パジャマの上からカーディガンを羽織って応対するも、宅配便の誤配。我が家の裏手にあるアリヤマ家への宅配物であった。
ま、ムカツクに値する来訪者ではあるが、中くらいな良き気分のタバスコはこんなことではむかつかない。こういうことでもなければ午前中いっぱい髪の毛を逆立てたままということもありえるので、とりあえずは髪の毛が寝そべってくれて良かった良かった。
髪の毛の逆立ったのおばはんの姿は見られたもんじゃないよっ。
ダンナにしか見せられないよっ。
ダンナには平気で見せられるよっ。
ダンナも平気で見るね。
ここで、この事実に思い至ったタバスコは、しばし夫婦の本質を垣間見たような思いにふける。
そっか、髪の毛逆立ちを見せても恥ずかしくないというこの弛緩しきった関係が夫婦を悲惨なものにし、また、快いものにもしてるわけか・・・
なるほどねー。
悲惨を嘆くかその反面にある安寧をむさぼるかってことなんか。
ま、当面むさぼっておくか。
10時、実家の兄に電話。つづいて高校クラスメートのW君に電話をする。
ちょっとね、知り合いの息子さんが京都勤務になり、知己のない土地での営業活動に苦戦しているらしいので、つてを探してるってんでそのご協力のため。こういう電話はかけにくいんだけどね、考えて実家とW君にかけてみることにしたってわけ。
W家に電話。
でてきたのはW君本人ということがすぐにわかった。
頼みごとの電話であることを忘れてつい笑いが漏れてしまう。コイツとは小学校から大学までいっしょなんやもん。
「私、わかる?」などとふざけたご挨拶になってしまった。
W君しばらくたじろぐ気配。
どっかのスナックのお姉ちゃんからの電話?どのお姉ちゃんやろと思い巡らしてるのか、といったたじろぎ。
日曜日の朝からそんな電話がかかったらそらたじろぐやろ。
「ごめんごめん、W君、私」とまだ名乗ってないって、はよちゃんと名乗れや。
「わ、わかるよ、A、A川さんやろ・・・」おお、正解じゃ。
タバスコはA川である(旧姓)。
しかし、W、何を怖がっているのだ。
コイツはなぜか私を怖がるのだ。
高校卒業後お互いの進路も知らないまま大学のキャンパスで偶然出会った時のWのびびり方を私は思い出す。
「な、なんで、こ、こんなとこにいてるねんな」という表情をあからさまに顔に出すW。(ことばとしても出したかもしれない)
しっつれいなやっちゃな、という表情で応酬するタバスコ(ことばでハッキリ言ったかもしれない)。
このときのWの絶望の表情を思い出すなァ。
えっと、ここまで書いて疲れたので、つづく。(つづきは明日ね)
姑が手術をした。
高齢での手術ゆえ、本人も周囲も不安がいっぱい。
とはいえ、やっぱり私は他人なのだ。
ひどいって思われちゃうかもしれないけど、本当のところ心底心配などしていない。
冷酷な嫁と思われない程度に手術に臨む姑を気遣いはするけれど、結局誰かに(世間?)対するポーズという気配を自分では払拭しきれない。
最低限、心細げな姑がそれ以上不安にならないように、くらいな心遣いで、自分では十分なような気がしている。
手術前日の日曜日の朝になって、ダンナのお姉さん(私にとっては小姑)と姑の妹(叔母)が関西からやってくるという。
数日前には、手術後落ち着いてから見舞いに行くという連絡を受けていて、それで十分です、とこちらは答えていた。
「ええええ?!お義姉さんと叔母さんが来ゃはんの?今夜どうしはるんやろ?まさか、うちに泊まらはらへんやろな」
正直私の胸の中には「鬱陶しい事態やなァ」という思いでいっぱい。
それでなくとも連日往復3時間強の病院へ日参していて、煩雑事もたまってきているのだ。
ああ、鬱陶しいなあ、と思わずにいられない。
手術前日に来るなら、多分手術当日まで滞在するつもりなのだろうし。
高松にホテルでも予約してはるんやろか・・・
ここは、「うちに泊まってください」と言うべきなんだろうか・・・
とすると、一日に数回高松との往復もせざるをえないことになるのだろうか・・・
おいおい、勘弁してくれよ。
鬼嫁はどんどん冷酷な心持になっていく。
電話で叔母と連絡を取り合う。
「和子ちゃん(義姉)は、急に具合が悪くなって行けなくなってんけど、私一人でも行きます。姉さん(姑)の顔だけ見たら勝手に帰るから心配せんといて。駅から病院への行き方だけ教えて」と叔母は遠慮がちに言う。
人間というのは、押されると押し返したくなるが相手に引かれるとまた違う心持になる。
それに、ヒカリも急遽帰省してきていて、おばあちゃんのお見舞いに是非行きたいと言う。
「お母さんは連日病院に行ってるから今日は行きたくないなあ。ヒカリとお父さんと二人で行ってくれると有難いなあ」とは言ってみたものの、手術前日の姑の心細さに、ほんの少し想像をめぐらす余裕が生まれる。
よしっ、叔母さんを駅までお迎えに行って、みんなでおばあちゃんを励ましに行こう!ということになった。
そして、手術前日の日曜日の朝から家族三人で出かけ、高松駅で叔母を拾い、それからまだ30分の行程の病院へ。
車中で叔母は、「私は今日中に帰るから、夕方まで病院にいて、バスで駅まで帰るから大丈夫やで」という。(やれやれ良かった・・・)
ヒカリが、一生懸命おばあちゃんを励ましていた。
おばあちゃんも、ヒカリの見舞いにうれしそうだ。
そして、病院では私たちは1時間ほどいて、叔母を病院へ残して帰ることにした。
叔母には、駅で買った「穴子飯弁当」をお昼ご飯に食べてと渡し置いて。
帰路、和食屋さんで家族三人でお昼を食べる。
ヒカリが、「おばあちゃん、心細そうやった、小さならはった」と言う。
もちろん、私だって徹頭徹尾鬼嫁ではない。
余裕ができれば手術前日の人の心持を慮れないこともない。
でも、ヒカリのことだって心配だし。
それにもっと複雑な思いもある。
実の息子のダンナの貢献度と比して私の負担が大きすぎることに、言葉にできないもやもや感もあるわけ。
これ以上いい嫁ごっこなんてやってられるか、という思いも渦巻くのだ。
しかし、そういうもやもやした気持ちのぶつけどころは、もちろん姑ではない。
それは夫婦としての問題であり、手術を控えた年老いた姑に当り散らしてはならないってことはわかっているんだけどさ。
それ以外のいろいろな思いが私の胸を行ったりきたりするわけです。
例えば、「人は殺してはいけない」などとおおげさな正論をぶつ前に、目の前の年寄り一人にやさしくなれなくてなんとするのか、である。
年老いた実姉の手術を心配して前日に駆けつけてきた72歳の叔母に、本当の心遣いを示せなくて、何が世界平和を祈る資格があるだろう、である。
日曜日の夕方、そんな思いにゆれていたころ、義姉から電話が入る。
「明日(手術当日)は何が何でもそっちへ行くから。でも、私のことは心配せんといて。こっちの勝手な気持ちでいくんやから。」と。
ああ、もうしゃあないね。タバスコ、へんしーん、である。
ダンナに、「叔母さんに連絡とってみて」と言う。
叔母はあのあとひとりで大阪へ帰ったのだろうか。
私が心配する前に実の甥であるキミは何で心配で電話の一つもかけてみようと思わないんだ!とにわかに人情家に変身した鬼嫁タバスコはダンナを叱りつける。
叱り付けられて、叔母に携帯電話を入れるボケダンナ。
そのとき叔母は岡山まで戻っていた。
岡山まで戻ったところで四国に引き返そうとしているところだった、と言う。「どうしても後ろ髪が引かれて、明日の手術が終わるまでそっちにおりたいねんけど」と叔母は岡山でいこかもどろかしていたところだったらしい。
ダンナが、「おばちゃんが、こう言うてる。うちに泊まってもろてもええか?」
「うん。泊まってもろたらええわ」と答えるタバスコ。
叔母はそのまま岡山から引き返してくることに。
一晩我が家に泊まって翌日手術を終えた姉の無事な姿を見てから大阪へ帰りたいと。
身内の気持ちというものはそういうもんなんでしょう。
後ろ髪引かれながら叔母を岡山まで帰らせてしもたのは鬼嫁タバスコへの遠慮やったんでしょう。
お気の毒なことをしました。
もうこうなったらしゃあないね。
叔母さんもお義姉さんもどんと来い、やわ。
そして、月曜日、姑の手術が無事終わり、我が家で一泊した叔母と、近所に住む叔父を車に乗せ、朝早く奈良を出てきた義姉を高松駅で拾い病院へ向かいました。
私たちが病院に着いたとき、ちょうど姑が手術を終えたところでした。
一時間後麻酔からさめた姑は、娘や弟妹の笑顔に迎えられ安心したようでした。
鬼嫁はちょっと離れたところから見ていただけです。
ま、良かった良かった。
高齢での手術ゆえ、本人も周囲も不安がいっぱい。
とはいえ、やっぱり私は他人なのだ。
ひどいって思われちゃうかもしれないけど、本当のところ心底心配などしていない。
冷酷な嫁と思われない程度に手術に臨む姑を気遣いはするけれど、結局誰かに(世間?)対するポーズという気配を自分では払拭しきれない。
最低限、心細げな姑がそれ以上不安にならないように、くらいな心遣いで、自分では十分なような気がしている。
手術前日の日曜日の朝になって、ダンナのお姉さん(私にとっては小姑)と姑の妹(叔母)が関西からやってくるという。
数日前には、手術後落ち着いてから見舞いに行くという連絡を受けていて、それで十分です、とこちらは答えていた。
「ええええ?!お義姉さんと叔母さんが来ゃはんの?今夜どうしはるんやろ?まさか、うちに泊まらはらへんやろな」
正直私の胸の中には「鬱陶しい事態やなァ」という思いでいっぱい。
それでなくとも連日往復3時間強の病院へ日参していて、煩雑事もたまってきているのだ。
ああ、鬱陶しいなあ、と思わずにいられない。
手術前日に来るなら、多分手術当日まで滞在するつもりなのだろうし。
高松にホテルでも予約してはるんやろか・・・
ここは、「うちに泊まってください」と言うべきなんだろうか・・・
とすると、一日に数回高松との往復もせざるをえないことになるのだろうか・・・
おいおい、勘弁してくれよ。
鬼嫁はどんどん冷酷な心持になっていく。
電話で叔母と連絡を取り合う。
「和子ちゃん(義姉)は、急に具合が悪くなって行けなくなってんけど、私一人でも行きます。姉さん(姑)の顔だけ見たら勝手に帰るから心配せんといて。駅から病院への行き方だけ教えて」と叔母は遠慮がちに言う。
人間というのは、押されると押し返したくなるが相手に引かれるとまた違う心持になる。
それに、ヒカリも急遽帰省してきていて、おばあちゃんのお見舞いに是非行きたいと言う。
「お母さんは連日病院に行ってるから今日は行きたくないなあ。ヒカリとお父さんと二人で行ってくれると有難いなあ」とは言ってみたものの、手術前日の姑の心細さに、ほんの少し想像をめぐらす余裕が生まれる。
よしっ、叔母さんを駅までお迎えに行って、みんなでおばあちゃんを励ましに行こう!ということになった。
そして、手術前日の日曜日の朝から家族三人で出かけ、高松駅で叔母を拾い、それからまだ30分の行程の病院へ。
車中で叔母は、「私は今日中に帰るから、夕方まで病院にいて、バスで駅まで帰るから大丈夫やで」という。(やれやれ良かった・・・)
ヒカリが、一生懸命おばあちゃんを励ましていた。
おばあちゃんも、ヒカリの見舞いにうれしそうだ。
そして、病院では私たちは1時間ほどいて、叔母を病院へ残して帰ることにした。
叔母には、駅で買った「穴子飯弁当」をお昼ご飯に食べてと渡し置いて。
帰路、和食屋さんで家族三人でお昼を食べる。
ヒカリが、「おばあちゃん、心細そうやった、小さならはった」と言う。
もちろん、私だって徹頭徹尾鬼嫁ではない。
余裕ができれば手術前日の人の心持を慮れないこともない。
でも、ヒカリのことだって心配だし。
それにもっと複雑な思いもある。
実の息子のダンナの貢献度と比して私の負担が大きすぎることに、言葉にできないもやもや感もあるわけ。
これ以上いい嫁ごっこなんてやってられるか、という思いも渦巻くのだ。
しかし、そういうもやもやした気持ちのぶつけどころは、もちろん姑ではない。
それは夫婦としての問題であり、手術を控えた年老いた姑に当り散らしてはならないってことはわかっているんだけどさ。
それ以外のいろいろな思いが私の胸を行ったりきたりするわけです。
例えば、「人は殺してはいけない」などとおおげさな正論をぶつ前に、目の前の年寄り一人にやさしくなれなくてなんとするのか、である。
年老いた実姉の手術を心配して前日に駆けつけてきた72歳の叔母に、本当の心遣いを示せなくて、何が世界平和を祈る資格があるだろう、である。
日曜日の夕方、そんな思いにゆれていたころ、義姉から電話が入る。
「明日(手術当日)は何が何でもそっちへ行くから。でも、私のことは心配せんといて。こっちの勝手な気持ちでいくんやから。」と。
ああ、もうしゃあないね。タバスコ、へんしーん、である。
ダンナに、「叔母さんに連絡とってみて」と言う。
叔母はあのあとひとりで大阪へ帰ったのだろうか。
私が心配する前に実の甥であるキミは何で心配で電話の一つもかけてみようと思わないんだ!とにわかに人情家に変身した鬼嫁タバスコはダンナを叱りつける。
叱り付けられて、叔母に携帯電話を入れるボケダンナ。
そのとき叔母は岡山まで戻っていた。
岡山まで戻ったところで四国に引き返そうとしているところだった、と言う。「どうしても後ろ髪が引かれて、明日の手術が終わるまでそっちにおりたいねんけど」と叔母は岡山でいこかもどろかしていたところだったらしい。
ダンナが、「おばちゃんが、こう言うてる。うちに泊まってもろてもええか?」
「うん。泊まってもろたらええわ」と答えるタバスコ。
叔母はそのまま岡山から引き返してくることに。
一晩我が家に泊まって翌日手術を終えた姉の無事な姿を見てから大阪へ帰りたいと。
身内の気持ちというものはそういうもんなんでしょう。
後ろ髪引かれながら叔母を岡山まで帰らせてしもたのは鬼嫁タバスコへの遠慮やったんでしょう。
お気の毒なことをしました。
もうこうなったらしゃあないね。
叔母さんもお義姉さんもどんと来い、やわ。
そして、月曜日、姑の手術が無事終わり、我が家で一泊した叔母と、近所に住む叔父を車に乗せ、朝早く奈良を出てきた義姉を高松駅で拾い病院へ向かいました。
私たちが病院に着いたとき、ちょうど姑が手術を終えたところでした。
一時間後麻酔からさめた姑は、娘や弟妹の笑顔に迎えられ安心したようでした。
鬼嫁はちょっと離れたところから見ていただけです。
ま、良かった良かった。