だけど人間は甘い
目が覚めたら8時で、うっわ、もう8時やんけ、と布団の中で暗澹となる。そのとき月曜日と思っている。次の瞬間日曜日であることに気がついて、暗澹が明朗な気分に変わった。ひゃっほー!月曜日と思って目が覚めたら日曜日やなんて、儲けたような気分やわ。
と目覚めから気分が大変よろしい一日が始まったのだった。
それでまだしばらくお布団の中でふにゃふにゃしてたらダンナが階下で呼ぶ声。むっちゃ気分わるぅ。
大変よろしい気分で目覚めるはずが一転にわかに掻き曇る気分。
夕べは忘年会で帰りが12時過ぎやったのに!もっと寝てたらええのに、いっそ永遠に寝てたらええのに!と呪うタバスコ。鬼嫁。
で、鬼嫁らしく髪の毛を逆立てて(寝癖)パジャマのままリビングへ下りてみると、ダンナはもう張り切ってテーブルに座って、血圧を測っていた。(毎朝の習慣)
そのままの格好で(パジャマ・髪の毛逆立ち)朝食の用意。
キャベツとウィンナーと玉子をフライパンに放り込んで、食パンをトースターに放り込んで、ポットのお湯を薬缶に放り込んでそれぞれに火をつけて、その間に簡単に顔を洗って、髪の毛はまだ逆立てたままにしてキッチンに戻って、フライパンの中のものをお皿に放り出して、トースターの中の食パンをそのヨコに放り出して、沸いたお湯でコーンスープを作ってダンナの前に放り出す。
自分のためにコーヒーを入れて、ダンナの横に座って、読売新聞の人生案内(人生相談みたいなの)を読みながらコーヒーを飲む。
ダンナさんの弟が異常な潔癖症で、という相談。回答者は精神科医の某さん。
私は、不倫や夫婦の不和についての相談に落合恵子さんが答えるというパターンの日がお好みなのだけれど。そうそういつもそういうわけには行かない。
ダンナが朝食を済ませた後でお出かけ準備に入っている。良い兆候。
で、「昼飯要りません」といい置いて出かける。良きこと良きこと。
しかし、「夕食は要ります」とのことなので、良きことも中くらいなり冬の朝。
目覚めてここまでにいくつかの気分の変遷があったが、ま、中くらいな良き気分に収まることとあいなった。
洗濯しているとドアチャイムが鳴る。(まだパジャマのまま髪の毛逆立ってる)
慌てて、髪の毛に寝癖直しスプレーを吹きかけ、パジャマの上からカーディガンを羽織って応対するも、宅配便の誤配。我が家の裏手にあるアリヤマ家への宅配物であった。
ま、ムカツクに値する来訪者ではあるが、中くらいな良き気分のタバスコはこんなことではむかつかない。こういうことでもなければ午前中いっぱい髪の毛を逆立てたままということもありえるので、とりあえずは髪の毛が寝そべってくれて良かった良かった。
髪の毛の逆立ったのおばはんの姿は見られたもんじゃないよっ。
ダンナにしか見せられないよっ。
ダンナには平気で見せられるよっ。
ダンナも平気で見るね。
ここで、この事実に思い至ったタバスコは、しばし夫婦の本質を垣間見たような思いにふける。
そっか、髪の毛逆立ちを見せても恥ずかしくないというこの弛緩しきった関係が夫婦を悲惨なものにし、また、快いものにもしてるわけか・・・
なるほどねー。
悲惨を嘆くかその反面にある安寧をむさぼるかってことなんか。
ま、当面むさぼっておくか。
10時、実家の兄に電話。つづいて高校クラスメートのW君に電話をする。
ちょっとね、知り合いの息子さんが京都勤務になり、知己のない土地での営業活動に苦戦しているらしいので、つてを探してるってんでそのご協力のため。こういう電話はかけにくいんだけどね、考えて実家とW君にかけてみることにしたってわけ。
W家に電話。
でてきたのはW君本人ということがすぐにわかった。
頼みごとの電話であることを忘れてつい笑いが漏れてしまう。コイツとは小学校から大学までいっしょなんやもん。
「私、わかる?」などとふざけたご挨拶になってしまった。
W君しばらくたじろぐ気配。
どっかのスナックのお姉ちゃんからの電話?どのお姉ちゃんやろと思い巡らしてるのか、といったたじろぎ。
日曜日の朝からそんな電話がかかったらそらたじろぐやろ。
「ごめんごめん、W君、私」とまだ名乗ってないって、はよちゃんと名乗れや。
「わ、わかるよ、A、A川さんやろ・・・」おお、正解じゃ。
タバスコはA川である(旧姓)。
しかし、W、何を怖がっているのだ。
コイツはなぜか私を怖がるのだ。
高校卒業後お互いの進路も知らないまま大学のキャンパスで偶然出会った時のWのびびり方を私は思い出す。
「な、なんで、こ、こんなとこにいてるねんな」という表情をあからさまに顔に出すW。(ことばとしても出したかもしれない)
しっつれいなやっちゃな、という表情で応酬するタバスコ(ことばでハッキリ言ったかもしれない)。
このときのWの絶望の表情を思い出すなァ。
えっと、ここまで書いて疲れたので、つづく。(つづきは明日ね)
と目覚めから気分が大変よろしい一日が始まったのだった。
それでまだしばらくお布団の中でふにゃふにゃしてたらダンナが階下で呼ぶ声。むっちゃ気分わるぅ。
大変よろしい気分で目覚めるはずが一転にわかに掻き曇る気分。
夕べは忘年会で帰りが12時過ぎやったのに!もっと寝てたらええのに、いっそ永遠に寝てたらええのに!と呪うタバスコ。鬼嫁。
で、鬼嫁らしく髪の毛を逆立てて(寝癖)パジャマのままリビングへ下りてみると、ダンナはもう張り切ってテーブルに座って、血圧を測っていた。(毎朝の習慣)
そのままの格好で(パジャマ・髪の毛逆立ち)朝食の用意。
キャベツとウィンナーと玉子をフライパンに放り込んで、食パンをトースターに放り込んで、ポットのお湯を薬缶に放り込んでそれぞれに火をつけて、その間に簡単に顔を洗って、髪の毛はまだ逆立てたままにしてキッチンに戻って、フライパンの中のものをお皿に放り出して、トースターの中の食パンをそのヨコに放り出して、沸いたお湯でコーンスープを作ってダンナの前に放り出す。
自分のためにコーヒーを入れて、ダンナの横に座って、読売新聞の人生案内(人生相談みたいなの)を読みながらコーヒーを飲む。
ダンナさんの弟が異常な潔癖症で、という相談。回答者は精神科医の某さん。
私は、不倫や夫婦の不和についての相談に落合恵子さんが答えるというパターンの日がお好みなのだけれど。そうそういつもそういうわけには行かない。
ダンナが朝食を済ませた後でお出かけ準備に入っている。良い兆候。
で、「昼飯要りません」といい置いて出かける。良きこと良きこと。
しかし、「夕食は要ります」とのことなので、良きことも中くらいなり冬の朝。
目覚めてここまでにいくつかの気分の変遷があったが、ま、中くらいな良き気分に収まることとあいなった。
洗濯しているとドアチャイムが鳴る。(まだパジャマのまま髪の毛逆立ってる)
慌てて、髪の毛に寝癖直しスプレーを吹きかけ、パジャマの上からカーディガンを羽織って応対するも、宅配便の誤配。我が家の裏手にあるアリヤマ家への宅配物であった。
ま、ムカツクに値する来訪者ではあるが、中くらいな良き気分のタバスコはこんなことではむかつかない。こういうことでもなければ午前中いっぱい髪の毛を逆立てたままということもありえるので、とりあえずは髪の毛が寝そべってくれて良かった良かった。
髪の毛の逆立ったのおばはんの姿は見られたもんじゃないよっ。
ダンナにしか見せられないよっ。
ダンナには平気で見せられるよっ。
ダンナも平気で見るね。
ここで、この事実に思い至ったタバスコは、しばし夫婦の本質を垣間見たような思いにふける。
そっか、髪の毛逆立ちを見せても恥ずかしくないというこの弛緩しきった関係が夫婦を悲惨なものにし、また、快いものにもしてるわけか・・・
なるほどねー。
悲惨を嘆くかその反面にある安寧をむさぼるかってことなんか。
ま、当面むさぼっておくか。
10時、実家の兄に電話。つづいて高校クラスメートのW君に電話をする。
ちょっとね、知り合いの息子さんが京都勤務になり、知己のない土地での営業活動に苦戦しているらしいので、つてを探してるってんでそのご協力のため。こういう電話はかけにくいんだけどね、考えて実家とW君にかけてみることにしたってわけ。
W家に電話。
でてきたのはW君本人ということがすぐにわかった。
頼みごとの電話であることを忘れてつい笑いが漏れてしまう。コイツとは小学校から大学までいっしょなんやもん。
「私、わかる?」などとふざけたご挨拶になってしまった。
W君しばらくたじろぐ気配。
どっかのスナックのお姉ちゃんからの電話?どのお姉ちゃんやろと思い巡らしてるのか、といったたじろぎ。
日曜日の朝からそんな電話がかかったらそらたじろぐやろ。
「ごめんごめん、W君、私」とまだ名乗ってないって、はよちゃんと名乗れや。
「わ、わかるよ、A、A川さんやろ・・・」おお、正解じゃ。
タバスコはA川である(旧姓)。
しかし、W、何を怖がっているのだ。
コイツはなぜか私を怖がるのだ。
高校卒業後お互いの進路も知らないまま大学のキャンパスで偶然出会った時のWのびびり方を私は思い出す。
「な、なんで、こ、こんなとこにいてるねんな」という表情をあからさまに顔に出すW。(ことばとしても出したかもしれない)
しっつれいなやっちゃな、という表情で応酬するタバスコ(ことばでハッキリ言ったかもしれない)。
このときのWの絶望の表情を思い出すなァ。
えっと、ここまで書いて疲れたので、つづく。(つづきは明日ね)
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