だけど人間は甘い
ほんでね、日曜日の朝はユルユルと過ごして(日曜日は掃除をしないことに決めている)、洗濯を終えたら11時過ぎでした・・・
リビングのテーブルで朝のコーヒーを召し上がるタバスコ。
レースのカーテン越しに初冬の朝の陽が差し込んで、愛燦々と人妻タバスコの睫毛に過去たちも憩うのでありました。
そのカーテンを見ながら、カーテンもそろそろ新しくしたいなァ、と思う。
家を新築したときに誂えたカーテンは、何度か取り替えたけれど、実はレースカーテンは初代のまま使い続けている。
けっこう良いレース地やったので惜しい。
今の財力で付け替えるとしたら既製品の安物になるだろうし、それなら「腐っても鯛」状態の、現状のカーテンのまままだ使い続けようかという気になってしまうところがタバスコの本物志向ですがな。(と言ったら笑われるだろうけど。)
このレースカーテンは実は何度か自分で色を染めている。
はじめはアフホワイトだったのを薄いオレンジに染め、その色が褪せてきたころ薄いグリーンに染めた。
そのグリーンもいまやほとんど褪せかけて(素人が染めているので洗濯のたびに色はどんどん褪せるのコトワリ)元のオフホワイトに限りなく近い色になったあるね。(この家を建てて19年くらいになるもんなァ~)
皆さんご存知の通り(ひょっとしてご存じない?)タバスコはペーパー・インテリア・コーディネーターであらしゃる。(なんやねんそれは!ぺーパーなインテリアコーディネーターってことさ。まだわからんか、資格だけ持ってるってことさ)
かつては室内のコーディネートに熱情を注いでいた時期もある。
あったなァ~と遠い目になるタバスコ。
だけど今はそういう熱情は冷めた。貧乏になったからかもしれない。
物欲がどんどんなくなる。貧乏が物欲を抑制しているのかもしれないけれど、物欲がなくなる傾斜と我が家の収入の下降線とはなんとなく一致しているように思える。だから、お金がないから我慢しているという感じはない。
欲しいものがどんどんなくなってしまった。気が付いたら、欲しいものを我慢しないで買っていたという時期も、ああ、そういえばあったような気がするという程度に、いま何も買いたいものがない気持ちと比較したりしている。
何も欲しい物がないというのは満ち足りているという意味とはちょっとちがうかもしれない。
欲しいモノはあるような気がする。
だけど、それはお金で買えるものではないことを知ってしまったような。
そんな簡単にことばにできることではないけれど、何を手に入れても、それは違うな、って思ってしまいそうな、ないものねだりの気分に襲われてしまったってことなのかもしれない。
私の欲しい物は、もしかしたらどこにもないものなのかもしれない。
うまく言えないけれどそんな気持ち。
だからもう何を見ても何もほしくなくなっちゃったような気がする。
だけど、日曜日の朝、久しぶりにカーテンのことを思い出して、カーテン新しくしてみたい気もするなあ、なんて窓辺を見ていたりしたわけ。その気分を珍しいもののように感じていたわけ。
そして、ダンナの特価品の(更にその2割引の)カーディガンを買うついでにカーテンも見てこようかな、なんて思ったわけさ。
そして乗り込むショッピングセンター(車で10分の田舎のショッピングセンター)。
ところが目当ての特売品(さらに2割引)カーディガンが見当たらない。右往左往するも見つけられず。仕方なく半額ワゴンセールの中から選ぶとしよう。。(や、安い!2枚買っちゃおう!)
ってことでダンナへのクリスマスプレゼントは予定の2割引カーディガンから半額のセーターに変更!その代わり2枚買ってあげたしぃ(2枚買っても予算まだ余るしぃ)
その勢いでワコールの下着売り場を回遊する。
本日全商品25%offなもんで、来たるべきおんな組オフ会下着ショー(下着の見せっこをすることになってしまったのだ。一体どういうオフ会やねん!45歳から54歳までの関西在住おばはんの会なのだが、誰が言い出したのか、その日は銘々が「これが私の勝負パンツ!」なるものを披露することになってしまったのだ!)のために勝負パンツを物色するタバスコ。(だって、勝負パンツなんて持ってへんもん。)
びっくりした!高い!
パンツが一枚5000円もするやん。(こんなパンツ穿いたら誰かに見せたくなるやん。誰に見したらええねん!そっか、それが勝負パンツってことなのか!)
びっくらしたァ!
25%offでも3750円?(おんな組下着ショーのために、これ、タバスコ買ったと思う?)
さすがに5000円のパンツはよう買いませんでした。
ダンナのセーターより高いパンツなんて道義的に買えませんやん。(どんだけ安いセーターやねん)
その後もいろいろ回遊して、ダンナへのクリスマスプレゼントや、タバスコのセーターやタバスコのパンツ(ズボンという意味の)やタバスコの見せパンツ&ブラ(おんな組オフ会下着ショーのための)やタバスコのあったかソックスなどを会計ブースへ持っていってお会計を済ませた。(物欲ない割りにようけ買うおばはん。)
あ、そうそう、やはりカーテンは腐っても鯛でしばらく我慢することにしました。
宝くじが当たったら金襴緞子のカーテンにしちゃる!
ショッピングセンター汎用レジ袋に包まれたダンナへのクリスマスプレゼントを抱え(その3倍ぐらいの自分用の買物の入った袋を肩に担ぎ)タバスコは午後3時過ぎに家に帰り着きました。
帰り着いたらダンナが家にいて、もうパジャマで寛いでいました。
日曜日の午後の陽ざしが、腐っても鯛カーテン越しにまだリビングに柔らかく差し込んでいました。
ストーブの上では薬缶から 湯気が立ち上っていました。
ダンナは半額のセーターを見て、中くらいに喜んでいました。
それから私はキッチンでのんびり時間をかけて夕飯の支度をし(鶏団子鍋のための鳥ミンチのつくねをこねたり、大根をおろしたり、きゅうりと大根と柿のさっぱりサラダを作ったり)、5時には、早い目の夕食をはじめ、ゆっくり時間をかけてダンナとお腹がいっぱいになるまで鶏団子鍋を食べつくし、あんこのいっぱい入った鯛焼きのような膨張したお腹をさすりながら、まだまだ食べ続け、ビールと安いワインでさらにお腹を膨らまし、膨らんだお腹を見せても恥ずかしくない弛緩しきった夫婦の関係に悲歎しつつも安住し・・・・・へえ、お察しの通り中くらいの良き気分の日曜日の夜が更けていったのでした。
おわり
リビングのテーブルで朝のコーヒーを召し上がるタバスコ。
レースのカーテン越しに初冬の朝の陽が差し込んで、愛燦々と人妻タバスコの睫毛に過去たちも憩うのでありました。
そのカーテンを見ながら、カーテンもそろそろ新しくしたいなァ、と思う。
家を新築したときに誂えたカーテンは、何度か取り替えたけれど、実はレースカーテンは初代のまま使い続けている。
けっこう良いレース地やったので惜しい。
今の財力で付け替えるとしたら既製品の安物になるだろうし、それなら「腐っても鯛」状態の、現状のカーテンのまままだ使い続けようかという気になってしまうところがタバスコの本物志向ですがな。(と言ったら笑われるだろうけど。)
このレースカーテンは実は何度か自分で色を染めている。
はじめはアフホワイトだったのを薄いオレンジに染め、その色が褪せてきたころ薄いグリーンに染めた。
そのグリーンもいまやほとんど褪せかけて(素人が染めているので洗濯のたびに色はどんどん褪せるのコトワリ)元のオフホワイトに限りなく近い色になったあるね。(この家を建てて19年くらいになるもんなァ~)
皆さんご存知の通り(ひょっとしてご存じない?)タバスコはペーパー・インテリア・コーディネーターであらしゃる。(なんやねんそれは!ぺーパーなインテリアコーディネーターってことさ。まだわからんか、資格だけ持ってるってことさ)
かつては室内のコーディネートに熱情を注いでいた時期もある。
あったなァ~と遠い目になるタバスコ。
だけど今はそういう熱情は冷めた。貧乏になったからかもしれない。
物欲がどんどんなくなる。貧乏が物欲を抑制しているのかもしれないけれど、物欲がなくなる傾斜と我が家の収入の下降線とはなんとなく一致しているように思える。だから、お金がないから我慢しているという感じはない。
欲しいものがどんどんなくなってしまった。気が付いたら、欲しいものを我慢しないで買っていたという時期も、ああ、そういえばあったような気がするという程度に、いま何も買いたいものがない気持ちと比較したりしている。
何も欲しい物がないというのは満ち足りているという意味とはちょっとちがうかもしれない。
欲しいモノはあるような気がする。
だけど、それはお金で買えるものではないことを知ってしまったような。
そんな簡単にことばにできることではないけれど、何を手に入れても、それは違うな、って思ってしまいそうな、ないものねだりの気分に襲われてしまったってことなのかもしれない。
私の欲しい物は、もしかしたらどこにもないものなのかもしれない。
うまく言えないけれどそんな気持ち。
だからもう何を見ても何もほしくなくなっちゃったような気がする。
だけど、日曜日の朝、久しぶりにカーテンのことを思い出して、カーテン新しくしてみたい気もするなあ、なんて窓辺を見ていたりしたわけ。その気分を珍しいもののように感じていたわけ。
そして、ダンナの特価品の(更にその2割引の)カーディガンを買うついでにカーテンも見てこようかな、なんて思ったわけさ。
そして乗り込むショッピングセンター(車で10分の田舎のショッピングセンター)。
ところが目当ての特売品(さらに2割引)カーディガンが見当たらない。右往左往するも見つけられず。仕方なく半額ワゴンセールの中から選ぶとしよう。。(や、安い!2枚買っちゃおう!)
ってことでダンナへのクリスマスプレゼントは予定の2割引カーディガンから半額のセーターに変更!その代わり2枚買ってあげたしぃ(2枚買っても予算まだ余るしぃ)
その勢いでワコールの下着売り場を回遊する。
本日全商品25%offなもんで、来たるべきおんな組オフ会下着ショー(下着の見せっこをすることになってしまったのだ。一体どういうオフ会やねん!45歳から54歳までの関西在住おばはんの会なのだが、誰が言い出したのか、その日は銘々が「これが私の勝負パンツ!」なるものを披露することになってしまったのだ!)のために勝負パンツを物色するタバスコ。(だって、勝負パンツなんて持ってへんもん。)
びっくりした!高い!
パンツが一枚5000円もするやん。(こんなパンツ穿いたら誰かに見せたくなるやん。誰に見したらええねん!そっか、それが勝負パンツってことなのか!)
びっくらしたァ!
25%offでも3750円?(おんな組下着ショーのために、これ、タバスコ買ったと思う?)
さすがに5000円のパンツはよう買いませんでした。
ダンナのセーターより高いパンツなんて道義的に買えませんやん。(どんだけ安いセーターやねん)
その後もいろいろ回遊して、ダンナへのクリスマスプレゼントや、タバスコのセーターやタバスコのパンツ(ズボンという意味の)やタバスコの見せパンツ&ブラ(おんな組オフ会下着ショーのための)やタバスコのあったかソックスなどを会計ブースへ持っていってお会計を済ませた。(物欲ない割りにようけ買うおばはん。)
あ、そうそう、やはりカーテンは腐っても鯛でしばらく我慢することにしました。
宝くじが当たったら金襴緞子のカーテンにしちゃる!
ショッピングセンター汎用レジ袋に包まれたダンナへのクリスマスプレゼントを抱え(その3倍ぐらいの自分用の買物の入った袋を肩に担ぎ)タバスコは午後3時過ぎに家に帰り着きました。
帰り着いたらダンナが家にいて、もうパジャマで寛いでいました。
日曜日の午後の陽ざしが、腐っても鯛カーテン越しにまだリビングに柔らかく差し込んでいました。
ストーブの上では薬缶から 湯気が立ち上っていました。
ダンナは半額のセーターを見て、中くらいに喜んでいました。
それから私はキッチンでのんびり時間をかけて夕飯の支度をし(鶏団子鍋のための鳥ミンチのつくねをこねたり、大根をおろしたり、きゅうりと大根と柿のさっぱりサラダを作ったり)、5時には、早い目の夕食をはじめ、ゆっくり時間をかけてダンナとお腹がいっぱいになるまで鶏団子鍋を食べつくし、あんこのいっぱい入った鯛焼きのような膨張したお腹をさすりながら、まだまだ食べ続け、ビールと安いワインでさらにお腹を膨らまし、膨らんだお腹を見せても恥ずかしくない弛緩しきった夫婦の関係に悲歎しつつも安住し・・・・・へえ、お察しの通り中くらいの良き気分の日曜日の夜が更けていったのでした。
おわり
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荒木一郎
私、2006年4月26日のマダムタバスコさんのブログに流れついた者です。
ずいぶん前なので自己解決されているかもしれませんが、荒木一郎の「じいいいん」な曲のタイトルは「ジャスミンは咲いていますか」です。
「A HAPPY BIRTHDAY TO YOU,MY LOVE 」というアルバムに収録されてます。
復刻版のCDも出ています。アマゾンに在庫あります。(アマゾンの回し者ではありません)
桃井かおりの「昔のことなんて」と中村雅俊の「辛子色の季節」のセルフカバーが聴きたくて、つい最近買ったのですが、「ジャスミンは咲いてますか」の切なくて、やさしくて、哀しい世界にすっかりやられてしまいました。
羽田健太郎さんのピアノも凄くいい。
で、他のアルバムも聴きたくなってすっかり散財してしまいましたが、どれもよかったですよ。
ずいぶん前なので自己解決されているかもしれませんが、荒木一郎の「じいいいん」な曲のタイトルは「ジャスミンは咲いていますか」です。
「A HAPPY BIRTHDAY TO YOU,MY LOVE 」というアルバムに収録されてます。
復刻版のCDも出ています。アマゾンに在庫あります。(アマゾンの回し者ではありません)
桃井かおりの「昔のことなんて」と中村雅俊の「辛子色の季節」のセルフカバーが聴きたくて、つい最近買ったのですが、「ジャスミンは咲いてますか」の切なくて、やさしくて、哀しい世界にすっかりやられてしまいました。
羽田健太郎さんのピアノも凄くいい。
で、他のアルバムも聴きたくなってすっかり散財してしまいましたが、どれもよかったですよ。