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今日は寒い一日でしたね。
私は、寒い日って大好きなんです。

冷え込んだ空気を吸い込んで、ああ、ええなあって寒い一日を堪能しました。

この寒さもあと3ヶ月もしたらゆるんできて、ぼうっとするような春の陽気もめぐり来て、ああ、もうそれを考えたら憂鬱になる。
春も嫌いなんやけど、春が嫌いな理由の一番は春の次には夏が来るってことなんです。

こんなん取り越し苦労って言うんでしょうか。

そういえば、おんな組のオフ会でBちゃんが取り越し苦労女王やって自分で言うてはって、デリバリー占い師のUさんも、「手相に出てる」ってダメ押ししてはったので、つい横から、「私にはそれないやろ」ってUさんに手を出したら、「うん、ストレスの全然ない手相や」って言うてもらいました。

ハッハッハ。

それにしてもストレスが全然ないって言うのも、どうなんでしょうか。



さて、寒い一日に思い出した小説。

川上弘美の短編集の中に「冬の一日(ひとひ)」っていうのがあるんですけど(冬一日やったかな)。
不倫の男女が冬の一日を一緒に過ごすというお話なんですけどね、心に沁みる佳品なんです。

男の弟が一日アパートを留守にするというのでその部屋で二人は会うんです。
いつもはホテルなんですけどね。
台所があるから、「鍋しましょ」ってことになって鴨鍋をする。
男が「クリスマスの弔い合戦です」って言うんです。

クリスマスは一緒に過ごせない恋人同士が、クリスマスの弔い合戦のつもりで鴨鍋をするというのがおかしくて切ない。

二人はそんなに自分たちの状況を嘆き合うような会話は全然しないんですけど、「100歳まで生きたら一緒に暮らせるかな」と男が言うと女が「そしたら200歳まで生きましょ」とか鴨鍋をつつきながらアワアワとしゃべりあう。

どんなに思い合っても望んだらあかんことは望まない。
でも、100歳まで生きたら、もしかしたら誰も悲しますことなくいしょに暮らせるかもしれない・・・

というような説明は何も書いてないんですけどね。

クリスマスの弔い合戦というのと、200歳まで生きましょというのが私のこの小説の気に入っている言葉づかいなんです。

恋人同士にとったら、飛び切り寒い一日というのはええ演出なんでしょうね。


寒い寒い一日にちょっとホットな気分を味わっていただきたくて書きました。
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