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去年の秋に徒歩圏内に巨大ショッピングセンターがオープンした。
田舎ものタバスコはうれしくてうれしくてほぼ毎日通ってる。

サンマルクカフェもあるしミスドも!

田舎の中学生にとってミスドの開店はごっつうれしかったらしく(それまでは一番近いミスドまで車で3~40分かかってた)、塾では子どもたちに、「せんせーミスド買うてきてー」と催促されてしまうありさまであった。(つい、「すぐ近くやでー、歩いていけるねんでー」と自慢しまくってしまったから。)

しかし、タバスコがほぼ毎日通うのは、スーパーが入っているからであります。
毎日、カフェに通ったりドーナツ三昧していたわけではありません。

ここに入っているスーパーを仮にYと呼びましょう。(夢のある名前だから)
タバスコには結婚以来懇意にしているスーパーSがあります。(爽やかな名前だから)

Sは大変社員教育がゆきとどいている。
レジのお姉さんはみなとても気持ちがいい。名前どおりの爽やかさ。
マニュアルどおりではない心のこもった「ありがとうございます」が聞ける。かといって馴れ合い的な親しさを押し売りしない。真に過不足のない礼儀をわきまえているお姉さんたちなのだ。
もちろんまったくS一筋というわけにも行かず、たまにはちょっぴり浮気心が芽生えることも長い付き合いのうちにはありました。でも、帰るところはS・・・タバスコとSはそのような懇(ねんご)ろな関係だったわけです。

Yがオープンし、タバスコはオープンセールの間は、「ま、しゃあないやろ?そのうちSのもとに帰るさかいな」とSに対して一抹の後ろめたさは感じつつも、軽く心で手を合わせ、オープン記念特価品目当てでYに日参しておりました。

ところが秋のオープンから間もなく5ヶ月が過ぎようとしている早春のタバスコはいまだにYに通う日々。Sは日々に疎し。

何ゆえか。

それはYが連発するクーポン券のせいなのでありました。

たとえば日曜日にYで買物をすると、翌日から3日間限定の200円お買い物クーポンがレシートとともに強制的に手に握らされるのであります。

2000円のお買物をしたら一割引でっせ!

クーポンはそれだけに留まらず、ビールを買ったら次回のお買物時の割引も出てくる。それはハムであったり、パンであったり(これはもう何がなんだかで使いこなせず捨ててますが・・・)

しかも、ポイントカードに貯まったポイントはある数に達すると自動的に500円分のお買い物券になってレシートともに発行されてしまう仕掛け・・・

Sでは交換機で任意にポイント→お買い物券発行というシステムになっていた。だからどーんと貯めてどーんと使うということもできたのだが。(そういえば知らない間に12,500円分のお買い物券がたまっていたこともあった・・・→こんな事件、覚えてはります?
http://blog.livedoor.jp/tabasco526/archives/50857922.html

http://blog.livedoor.jp/tabasco526/archives/50887455.html


もらった500円券を失くさないうちに使いたいタバスコは(レシートと同じ紙質なので紛失しやすい仕掛けになっている)もらったら早い目に使いたいからまたYへ行く羽目になる・・・

日曜日にYへ買物に行くと200円割引クーポンをもらい、火曜日はポイント5倍デイだったりでまたYへ、金曜日は卵の安売りに釣られてまたYへ・・・てなことですっかりYの術中にはまりまくってSに戻れなくなってしまったのでした。

ごめんよぉ、S。


そして、ある日のYのレジで、タバスコは・・・

Sのお姉さんを発見してしまいました。

「あ」。
「あ」。

裏切り者たちの小さな叫びの余韻がYのレジ近辺に漂い消えて・・・

Sは更に日々疎くなっていくのでした。


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「卒業」見ました。

これ、初めて見ました。(高校映画研究部、副部長やったのに)

おもしろかったです。

つまり、ベンとエレーンってアメリカ式お見合いで知り合うんですね。

親が同僚で、年頃の娘と息子を持っていると、「んじゃ、ホームパーティーでも開いて二人を引き合わそう」

なんやー、アメリカにもお見合いがあるんやん、って見ました。

ミセスロビンソンがエレーンを身ごもったのが婚前交渉(このことばも古いなぁ、今となっては)でであったことを知ったときのベンの驚きも時代を感じさせたなぁ。その事実を「エレーンには秘密に」という母親の感覚も。
そもそも、できちゃった婚であったことを、あたかも非常に恥ずべき人生の汚点のように告白するところなんざ、40年で若い男女の貞操観念が激変したことの証しとして私は強く興味をそそられてしまった。

つい最近角田光代の「空中庭園」を読んだばかりだったんだけど、そこには、ラブホテル「山猿」(だったっけ?「ホテル野猿」だったかも)が自分の出生の(母親の胎内に発生した?)場所であることを両親から朗らかに聞かされている女子高生が登場していた。もちろん婚前交渉で。

まったく隔世の感あり、である。


にもかかわらず、全編から漂ってくる空気はまったく古臭くないのも不思議というか感心というか、ごっつおもしろかった。

ラストシーンの、バスの最後尾に座るベンとエレーンの表情に感極まって私は泣いてました。



多分、この映画が封切られた当時の私はこんなところで泣くなんて感覚は持ち合わせていなかっただろう。(中学一年かな?)


「卒業」という映画でどうしても思い出してしまうエピソードがある。

高校2年のクラスが解散するときだったかな?(選択授業クラスのお別れ会だったかもしれない)で、一人の男子(井上君)が、この映画のクライマックスシーン(ベンが教会のガラス窓越しに「エレーン!」と叫び、エレーンが「ベーーーン!」と叫び返すところ)をひとり芝居で演じたのだった。
とてもシャイな雰囲気の男子で、そんなことをするように思えなかったのに、してのけて、それが大受けで、受けた後まっかになってた井上君の顔。「卒業」といえば私には井上君の真っ赤な顔であったのだ。(昨日まではね。)


それにしても、ラストシーンの、ベンとエレーンの微妙な表情がなんとも印象的であった。

柴門ふみがいみじくも言ったことがある。(漫画のセリフの中で)

「結婚は、恋がゆっくり死んでいくことだ」と。

52歳のおばはんは、それを知っている。

それでもいいのだ。人生にああいう激情にまみれとんでもない行動を起こさせるそういう激情を一瞬でも手に入れた人生と、そうではない人生のどっちか選べるとしたら、恋の屍の無残な姿を知った後でも、私は前者を選ぶだろう。

昨日あたりからぐっと寒くなりましたね。
師走気分も盛り上ります。

昨日タバスコは食器棚の整頓をしました。
これは、年末大掃除のスケジュールでは24日にすることにしていたんだけど、急遽その気になってしまい取り掛かりました(年末掃除スケジュールは毎年周到に立てるのであります。スケジュールどおりに進んだことはいまだかつて一度もありませんがスケジュールは立てることに意味があるので、全然かまへんのです。)

知らん間に不要な食器も増えていたのでかなり捨てました。

よく使う物を取り出し易い場所に移動するというのが今回のテーマ。
お椀(汁椀)、ご飯茶碗、中くらいの深鉢は毎回の食事に使うので一番いい場所に。今まで汁椀は一段上の棚にあったのね。
で、使う頻度の少ないものは思い切って引き出しの中に収めたり、硝子コップも常に使う3個以外は引き出しへ。
その他それぞれの食器を使う頻度を考えながら適切な場所へ移動、整頓。なかなかの頭脳運動を要する仕事なのでした。

すっきり整頓し終わって満足満足(午後から3時間くらいかかった)。

で、そのすっきり片付いた食器棚を眺めてしばし幸福感に酔う。
こういうところに主婦の幸福は潜んでいるのであります。
この幸福は十分味わわねばならない。
食器棚の整頓などは、他の家族の称賛は決して得られないので自分で自分の仕事に対してそれなりの対価(幸福感とか自画自讃とか)を与えることはとても大事なことなのです。

おお、私はすばらしい!

そんな私にご褒美としてちょっとお高めの洋菓子店の特製シュークリームをご馳走してあげよう、などと思いつくも良し。

さて、夕食時のこと。
なんどか食器棚から食器を出す際に躓きがある。
作業の流れが滞るのである。

お椀を出そうとすると、自然と目線は今までの三段目を狙っていて、手もそこへ行こうとするんですね。
で、ハッと気が付いて二段目に収められていることに気づく。
こっちの方がずっと取り出し易いのに体はまだ、「お椀は三段目」と覚えてしまっているらしくなかなか対応できないというわけです。

キッチンでのささやかな夕食作業中に、「慣性の法則」について思いを致してしまったわけです。(ま、ちょっと意味は違うけどな)


プリンセスプリンセスの「M」という歌にこんなのがありました。

あなたのいない右側に少しは慣れたつもりでいたのに
どうしてこんなに涙が出るの(後はあやふや)


食器棚の三段目にいたはずなのに今はそこにいないあなた(お椀)に慣れるまでにはもう少し時間がかかるのかもしれない。


注:去った恋人を汁椀に暗喩してる日記ではないからね。深読みしないように。
プロフィール
HN:
タバスコ
年齢:
67
性別:
女性
誕生日:
1956/05/26
職業:
兼業主婦
趣味:
広範
自己紹介:
おもろいおばはん
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