だけど人間は甘い
mixiで仲良くなった人たちがいる。
私のmixi歴は結構長くてもう6年。
ドラマファンサイトの若いお友達に勧められて分け入った。
大変居心地がよく、私のネットライフの中心がいまやmixiに移行してしまっている。
最初の半年くらいは日に2,3人の足跡があるくらいだったのが、あることをきっかけに大量の足跡がつくようになった(mixiでは訪問者の名前が表示される)。
それは、貴乃花がお兄ちゃんの若乃花といさかいを起こしたとき、それについての私の感想を述べた日記がきっかけだった。どんな日記だったかは割愛するけど、それをある人がおもしろいと紹介してくれて、その人の友人たちが大挙して訪れてくれた。
そのときの訪問者の中にmさんという人がいた(神戸在住の「神戸のマダム」だからmさんと呼ぶ)。
mさんはそれをきっかけに私のHPやらmixiの過去日記やらを読破して「とてもおもしろい」と褒めて下さった。この人も友人の多い人だったのでまた訪問者が増えた。
そういう人たちの中から気の合う人が残り、あるいはまた別ルートからも仲良くなった人もいて、こんな田舎に幽閉されたように暮らす私だけれど気の合う、話しの合う、つまりある程度価値観の共有できる友人たちを日本中にもつことができた。
何度かお会いする機会もあり、53歳の片隅に生きる非活動的なおばさんとしてはなかなかしゃれた交流世界を築くことができたと思っている。
さて、そのmixiのお仲間の中にKさんという人がいて、年齢は私より5つ6つ下の、バツ一で高校生のお嬢さんを持つ女性。
彼女は今大変な苦境にいる。
勤めていた会社が倒産、無職になり、しかも腰痛もち。
お嬢さんが少し心を病んでおられる。高校生と言ったが、既に退学されてしまった。
極度の神経症で外出がままならないのだ。
ときどき、「死にたい」と弱音を漏らされることもあった。
Kさんは読書家でたくさんの本を読み、その感想をmixiの日記に綴られている。
その感想が人をひきつける。感想の域を超えて立派な書評になっている。
映画、舞台もたくさんご覧になり、その都度映画評、演劇評も書かれる。それもまたありきたりなものではないものを書かれる。
この人は、若い頃女優をされていた。舞台を中心に、「女優ではなく役者と呼んで」とご本人はおっしゃる。
今はすっかり舞台から遠ざかってしまわれた。生活に追われていつしか好きな舞台から遠ざからざるを得なくなられたのだろう。
苦境の中にあるKさんがあるときmixiの日記で「いつか一人芝居をしてみたい。それができたらもう死んでもいい」とぽつんとつぶやかれた。
そんな呟きを聞き逃さず、「Kさんに舞台に立ってもらおう」と思い立たれた仲間がいた。
それがmさん。
mさんから私にメールが来た。
「Kさんの舞台を見たいと思わない?みんなでそういうの企画してみようよ」って。
紆余曲折を経て、今週末の17日、Kさんの舞台が実現することになった。
ひとり芝居はちょっと手に負えなかったのでとりあえずは朗読会なんですけどね。
わなびープロジェクトと称して発起し、何度かの打ち合わせ会を経ていよいよ本番を迎える運びとなった。
朗読の演目は田辺聖子さんの「ジョゼと虎と魚たち」
神戸三宮の小さなライブハウスで、今度の土曜日の午後始まり始まりぃ~
不肖タバスコはフライヤーとプログラム作成を請け負いました。
イベントのタイトルは、「昼下がりのジョゼ」。
おばさんたちが手作りでこんなことしてます、程度のことではありますが、ま、悪くはないでしょう。
北海道から東京から駆けつけるお仲間もいらっしゃいます。
タバスコも海を渡って駆けつけます。
わなびーとは "I wanna be"から。
小さい頃夢見た未来の自分
何かになりたかった私たち
もうその未来に既にきてしまった私たち
なにになれたのでしょう
ほろ苦いおばさんたちの今の、ささやかな夢がささやかに、花開くことを願って。
私のmixi歴は結構長くてもう6年。
ドラマファンサイトの若いお友達に勧められて分け入った。
大変居心地がよく、私のネットライフの中心がいまやmixiに移行してしまっている。
最初の半年くらいは日に2,3人の足跡があるくらいだったのが、あることをきっかけに大量の足跡がつくようになった(mixiでは訪問者の名前が表示される)。
それは、貴乃花がお兄ちゃんの若乃花といさかいを起こしたとき、それについての私の感想を述べた日記がきっかけだった。どんな日記だったかは割愛するけど、それをある人がおもしろいと紹介してくれて、その人の友人たちが大挙して訪れてくれた。
そのときの訪問者の中にmさんという人がいた(神戸在住の「神戸のマダム」だからmさんと呼ぶ)。
mさんはそれをきっかけに私のHPやらmixiの過去日記やらを読破して「とてもおもしろい」と褒めて下さった。この人も友人の多い人だったのでまた訪問者が増えた。
そういう人たちの中から気の合う人が残り、あるいはまた別ルートからも仲良くなった人もいて、こんな田舎に幽閉されたように暮らす私だけれど気の合う、話しの合う、つまりある程度価値観の共有できる友人たちを日本中にもつことができた。
何度かお会いする機会もあり、53歳の片隅に生きる非活動的なおばさんとしてはなかなかしゃれた交流世界を築くことができたと思っている。
さて、そのmixiのお仲間の中にKさんという人がいて、年齢は私より5つ6つ下の、バツ一で高校生のお嬢さんを持つ女性。
彼女は今大変な苦境にいる。
勤めていた会社が倒産、無職になり、しかも腰痛もち。
お嬢さんが少し心を病んでおられる。高校生と言ったが、既に退学されてしまった。
極度の神経症で外出がままならないのだ。
ときどき、「死にたい」と弱音を漏らされることもあった。
Kさんは読書家でたくさんの本を読み、その感想をmixiの日記に綴られている。
その感想が人をひきつける。感想の域を超えて立派な書評になっている。
映画、舞台もたくさんご覧になり、その都度映画評、演劇評も書かれる。それもまたありきたりなものではないものを書かれる。
この人は、若い頃女優をされていた。舞台を中心に、「女優ではなく役者と呼んで」とご本人はおっしゃる。
今はすっかり舞台から遠ざかってしまわれた。生活に追われていつしか好きな舞台から遠ざからざるを得なくなられたのだろう。
苦境の中にあるKさんがあるときmixiの日記で「いつか一人芝居をしてみたい。それができたらもう死んでもいい」とぽつんとつぶやかれた。
そんな呟きを聞き逃さず、「Kさんに舞台に立ってもらおう」と思い立たれた仲間がいた。
それがmさん。
mさんから私にメールが来た。
「Kさんの舞台を見たいと思わない?みんなでそういうの企画してみようよ」って。
紆余曲折を経て、今週末の17日、Kさんの舞台が実現することになった。
ひとり芝居はちょっと手に負えなかったのでとりあえずは朗読会なんですけどね。
わなびープロジェクトと称して発起し、何度かの打ち合わせ会を経ていよいよ本番を迎える運びとなった。
朗読の演目は田辺聖子さんの「ジョゼと虎と魚たち」
神戸三宮の小さなライブハウスで、今度の土曜日の午後始まり始まりぃ~
不肖タバスコはフライヤーとプログラム作成を請け負いました。
イベントのタイトルは、「昼下がりのジョゼ」。
おばさんたちが手作りでこんなことしてます、程度のことではありますが、ま、悪くはないでしょう。
北海道から東京から駆けつけるお仲間もいらっしゃいます。
タバスコも海を渡って駆けつけます。
わなびーとは "I wanna be"から。
小さい頃夢見た未来の自分
何かになりたかった私たち
もうその未来に既にきてしまった私たち
なにになれたのでしょう
ほろ苦いおばさんたちの今の、ささやかな夢がささやかに、花開くことを願って。
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