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ヒカリ(一人娘、27歳、独身)が家に帰ってきて3ヶ月が経ちました。間もなく4ヶ月か。


一生懸命再就職活動してます。
「はよ働きたい!」って言うてます。

ま、見通しはそう悪くはないです。

いつも希望を持って私はヒカリのお母さんをしてきました。

ヒカリが帰ってきて2ヶ月過ぎた頃、ちょっと疲れたんです。
この人のちょっと難儀な神経症的症状を目の当たりにして少し疲れてしまいました。
で、主治医の先生に「疲れてます。なんか希望が持てません。私はどんなときも希望を持って生きてきたんですけど」って弱気なメールを差し上げてました。

先生から、「はっきり言って医者にも明るい見通しを提示してあげることはできません。お嬢さんは重症の部類だし」という主旨の返事をいただいていました。

そのメールを差し上げて、ほんの数日後ちょっとした出来事があって、ヒカリの症状にちょっとした変化が現われました。

主治医の先生からも、「急展開ですね。明るい見通しです。」という驚きを含んだ言葉をいただき、私の心に、希望のやけぼっくいに火がつきました(全然表現がおかしいのはわかっとる)。

だから、私はまた希望を持ってヒカリのお母さんをしています。

親というのは、どんな小さなことでも希望にできるんですよね。
だって、子ども自体は希望の塊みたいなもんですもん。

19歳の娘さんをあんな無残な姿にされてしまったお母さんに希望の光がさす日があるんでしょうかね。ほんまに気の毒で気の毒でなりません。


えっと、これ、ローカルヒカリの話題に入る導入部のつもりやったんですけど、つい最近のあまりに哀しい出来事にそれてしまいましたが。

地元に戻ってきたヒカリが拾ってきた非常にローカルなお話をひとつ皆様にお聞かせしたくて書き出したんですけどね。


えっと、気を取り直して、ローカルヒカリのお話を進めます。





ヒカリは高校はちょっと離れたところに行ったので、地元の知り合いといえば中学時代までの同級生ってことになります。
その中学校に(拒食症で)まともに通えていないヒカリは、地元に戻ってきてもこれと言って芳しい交友関係がありません。

小学校までは、学校の花形的存在ではありましたがその後の急激な没落(?)ぶりに、返ってその頃の友人達も声をかけにくい雰囲気をかもし出しているせいでしょう。

だからヒカリは4ヶ月近くの地元生活もひっそり過ごしているわけです。

そんなヒカリが昨日近くのローソンで旧友のモノミ(仮名)ちゃんにばったり会い、しゃべったのだそうです。

モノミちゃんは小学校、中学校ではわりとヒカリと仲良しでした。
モノミちゃんは今ローソンで店員さんをしています。

「私、バツイチのシングルマザー」とモノミちゃん。
「私、失業中」とヒカリ。
 
コンビニの午後うらさびし。


モノミちゃんがそこで地元同級生達の近況をヒカリに漏らしたうちのひとつ。

「タバタくんとカラコちゃんが付き合うてるんやって。」

へええええ、と答えるヒカリ。それを聞いてへえええええっ!と驚くタバスコ。

カラコちゃん(仮名)いうたら、ダンナの従妹の子。ヒカリとはまたいとこの関係とはいえ、ヒカリがカレシいない歴27年の地味な雀に喩えるならカラコちゃんは孔雀。つまり評判の美人ちゃんなのだ。
そして、タバタくん(仮名)はヒカリが保育所からいっしょのイケメンくんなのだ。

へえ、へえ、へえ~

タバタくんとカラコちゃんが付き合ってるのか・・・


とヒカリが持ち帰ったその話題にタバスコは結構食いついてしまいました。

タバタくん、かいらちかったよね、とヒカリと保育所時代のアルバムからタバタくんを探し出し、「いうほどイケメンちゃうかな」とか言いながら、でもそれは2歳のタバタくんであって、中学時代はかなり本当にかっこよかったんだって、タバタくん。


「そういえば中学時代はピノちゃん(仮名)と付き合ってたやんね。」とタバスコ。

「そやったそやった。」とヒカリ。(あんまり学校へ行ってないから記憶も朧)



ピノちゃんもヒカリの同級生で、すらりとしたこれもかなりの美人。

カラコちゃんといいピノちゃんといいローカル美人総なめやん、タバタくん。いまもカッコええのかな。

と私が聞くと、

それが今は見る影もなく太ってるらしいってモノミちゃんが言うてた、とヒカリが言う。


へえ、へえ、へえ、見る影もなく太った元イケメンのタバタくんと超美人のカラコちゃんかぁ、なんか不思議なカップルやなぁ。


モノミちゃんが言うには、そういう元同級生の噂話はリカちゃんからもたらされるのだそうだ。

リカちゃんも幼・小・中と同級生の子なんだけど、今は2児のおかあさん。

ずっと地元にいて地元で結婚して地元で子育て中のリカちゃんは地元同級生の動向には精通しているのかもしれない。


ヒカリが、はぁ~とため息をついて・・・

「地元でまとまってしょうもないなぁ。私このまま地元で就職したらこういう地味な交友関係の中で暮らすことになるねんやろか」

「あんたなぁ、そういうことは都会で華やかな生活をしてた人の言うこっちゃろ。ヒカリみたいに神戸でも名古屋でも地味やった人間がなに言うてんねんさ」

と母に笑われたヒイちゃん、アハハハハと笑いながら。(笑ろてる場合ちゃうやろ)

さてさて、ヒイちゃんの就職活動どうなるでしょうか。

地元に収まるのか、今ひとたび都会へ出て行けるのか。

ローカルヒカリにもまた良いことが待っているかもしれないし。



あ、今ふっとこんなこと思い出したな。

ドラマ「29歳のクリスマス」で。

年老いた父親が29歳になった一人娘にこんなこと言ってたな。

「典子はいつだってとうさんとかあさんの希望だった」

夢破れそうになってる娘に、励ますでもなく父が自分の感慨を漏らすように呟いたセリフでした。



ヒイちゃん、27歳。

いつだってヒカリはおかあさんの希望です。

どこでどんな風に生きたって希望であることに違いはないです。


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1956/05/26
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