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あなたのパソコンで俵星玄蕃は変換されますか?

「たわらぼしげんば」で変換させてみてください。

私のパソコンは変換します。
単語登録してあるからね。


私と俵星玄蕃の付き合いは長い。

幼稚園のときに遡ることじゃろう。

母が三波春夫先生の追っかけをしてましたから。

京都会館とか南座とか、30代の母が三波春夫の実演ショー(当時はコンサートだのライブだのってことばはなかった)に、幼い私を連れて出かけていたのでしょう。結構覚えている。舞台の上のキンキラ衣装の三波春夫。
母は三波春夫を「三波さん」と呼んでいた。
母が慕う三波さんを幼い私も慕わしく感じていた(模様)。


それが幼い私へのPTSDとなったのか(意味ちゃうけどね、なんかそういう感じ。心的外傷ではなく心的刷り込み?)三波春夫には何か特別な思いがずっとずっとある。はっきり言って好きなのである。

2000年の秋ごろ、何か抗しがたい激情に駆られるようにして私は三波春夫先生のCDを買った。

「『俵星玄蕃』をものにしたい!」

全編10分以上にわたる浪曲歌謡の大作を朗々と謳いあげる三波春夫の勇姿がきっと私の心の奥の底に特別な輝きを放ちながら、しかしその輝きはあまりに深い部分に封印され意識しなかったものが、あるとき意識の表層に立ち上るようにして私をある種の激情に駆り立てたのだと思われる。

「『俵星玄蕃』を全編完全暗記したい!そして、朗々と謳いあげたい!」


その衝動が2000年秋のことだったようだ。

エンドレステープにして聞きまくる。

掃除のとき大音響で家中に響き渡らせながら。
あるいは車の中で。

夢中で聞いていた。何かに憑かれたように。


人があるものに常軌を逸して夢中になるとき、それにはきっと何か理由があるものです。あるものなんです。

当時の私にも理由があったんでしょう。
そりゃあったでしょうね。と遠い目になる。

理由は何であれ、取り付かれたように夢中で聞いて、気が付いたら完全暗記してました。


2001年、年明けて春が来てヒカリは大学生となり神戸へ。
その地へ私は訳あって毎週通う羽目に。

深夜の高速をひた走る私を励ましてくれたのが三波さんの「俵星玄蕃」だったのだ。



槍は錆びても 此の名は錆びぬ
男玄蕃の 心意気
赤穂浪士の かげとなり
尽す誠は 槍一筋に
香る誉れの 元禄桜

姿そば屋に やつしてまでも
忍ぶ杉野よ せつなかろ
今宵名残に 見ておけよ
俵崩の 極意の一と手
これが餞け 男の心

打てや響けや 山鹿の太鼓
月も夜空に 冴え渡る
夢と聞きつつ 両国の
橋のたもとで 雪ふみしめた
槍に玄蕃の 涙が光る



この歌にね、ものすごく励まされた時期があったわけです。

これ歌の部分だけですけど昨日の日記に書いた浪曲の部分とか語りの部分とかね、車を運転しながら朗々と謳いあげるわけです。
めっちゃ慰められたんです。

俵星玄蕃、私にとっては特別な特別な歌なんです。

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